更新日:2025年09月18日
9月5日(金)に発生した台風の影響について
9月5日、静岡県吉田町付近で台風の影響により竜巻が発生し、当社も停電などの被害を受けました。静岡県牧之原市静波から吉田町大幡にかけて発生したこの竜巻は、風速約75m/s(JEF3相当)と推定され、鉄骨系の建物の外壁材の飛散や電柱の折損など、大きな被害が確認されています。
このエリアには当社の吉田営業所の近辺も含まれており、周辺では屋根や外壁が損傷したお宅が多数あり、避難や安全確保に追われた方々もいらっしゃいました。正直なところ「まさかこんなことになるとは!」という思いを社員一同強く抱いています。
幸いにも当社の建物自体は大きな損傷を免れましたが、停電により水が使えない状況が続くなど、倉庫内は暗闇での作業を余儀なくされ、トイレが流せない等の不便も生じ、業務運営には大きな支障が出ました。
被害の様子
[写真1:当社建物の外壁に施工されていた足場が崩れた様子(撮影:社員)]
[写真2:近隣で発生した出火の様子(撮影:社員)]
※写真は現地で社員が撮影した記録です。掲載の際は周囲の安全とプライバシーに配慮してください。
社員の対応と自家発電機の活用
停電時は社員がヘッドライトを装着し、いつも以上に慎重かつ丁寧に作業を行い、安全最優先で対応しました。運行中のドライバーについても、通行止めとなった道路の影響で帰着時間が遅れるケースがあり、また他社倉庫で待機していた際に冠水被害が間近に迫る場面もありました。こうした経験は、災害時の判断と安全確認の重要性を改めて示すものでした。
島田本社では被災の約1週間前に自家発電機の点検を行っており、その写真も掲載しています。点検していたことで一部機能を保てた面はありましたが、実際に自家発電機を運用してみると「電源が必要な箇所が足りていない」ことが判明し、点検だけでなく実運用を想定したチェックの必要性を痛感しました。
島田本社で行った自家発電機の点検の様子
今後の防災・BCP(事業継続計画)への取り組み
今回の経験を受け、当社では以下の点につきまして早急に見直し・強化を進めています。
・非常用備蓄品の点検と不足分の補充
・停電時を想定した対応マニュアルの整備および実運用訓練の実施
・輸送ルートや代替手段の事前確認と更新
・社員とその家族の安否確認体制の強化(連絡網・待機場所の再確認)
・お客様への影響を最小限に抑えるための情報伝達フローの改善
私たちは「地域とともに、安全・安心を守る運送会社」であり続けるために、さらに準備を進めてまいります。
社員・地域の皆様へ
今回の出来事を通して、日頃の備えの大切さを改めて感じました。非常用品や避難場所、連絡手段などは、いざという時に慌てないためにも今一度確認しておくことをお勧めします。私たちも地域の皆様と連携しながら、防災意識を高めていきますので、引き続きご協力をお願いいたします。